前回の記事では、大手5大不動産デベロッパーのそれぞれの特色・違いについて、1社ずつ簡単に取り上げました。
今回は、5大デベを色々な視点からランキング付けしてみてたいと思います!
「給料」編
- 三菱地所 1267万(40.8歳)
- 三井不動産 1273万(40.8歳)
- 東急不動産 1071万(42.5歳)
- 野村不動産 1011万(43.1歳)
- 住友不動産 669万(43.2歳)
こちらは、『会社四季報』(R03.12.15時点)のデータから抽出し、ランキング付けしました。しかし、業界にいると、野村不動産と住友不動産がここまで低いのは大変違和感を覚えます……。
まず、野村不動産のお給料は、新卒で入社した場合入社8年くらい(年齢的には30歳前後)で1,000万に到達するそう。
その後も、年次が上がるごとにお給料もあがっていき、40歳前後では大半の総合職の社員が1,200万以上のお給料をもらえているようです。
おそらく、野村不動産は「首都圏総合職」や「再雇用採用」も含んだ平均年収の計算方法なのかと考えます。
また、住友不動産も、この数字は実態からすると低すぎますね! これが本当だったら、必死に就活し、5大デベに入社して、このお給料とはあまりにも夢がなさすぎます。
なぜこの金額になるのでしょうか。一つは、住友不動産は基本給に、営業成績のインセンティブが上乗せされているから。成績によってお給料が変わる歩合制をとっているため、人によってお給料の格差が激しいんですね。
もう一つは、住友不動産は自社内で様々な職種(営業職、技術職、スタッフ職等々)や雇用形態を抱えているため、お給料にばらつきがあり、結果として平均年収が下がってしまっているからと考えています。
「女性の働きやすさ」編
- 野村不動産
- 東急不動産
- 三菱地所
- 三井不動産
- 住友不動産
意外かもしれませんが、個人的には野村不動産を第1位にしました。
女性の働きやすさと言っても、色々な観点があるかと思いますがここでは「ワーキングママ」としての働きやすさを基準に考えてみました。
なぜ、野村不動産が第1位なのか。それは、「まだまだワーママ女性総合職が少ないため、女性社員を大切にしてくれる」からです。
近年のトレンドとして、女性が子育てをしながら職場で活き活きと働くことができる環境は、企業にとって大きなアピールになります。
野村不動産はここ数年、様々な制度改革を重ねながらこの部分に重点を置いているようなきがします。
偶然にも、知人に野村不動産の制度をインタビュー出来たので、少しご紹介しますね。
デベでは唯一の「全国総合職」「首都圏総合職」「西日本総合職」という3つの職制を用意
働くエリアを固定できるのは、ワーママにとって大変重要なことです。
また、野村不動産の場合、全国型以外の総合職でも「働き方が一緒」なのと「お給料にそこまで差が出ない」こともポイントです。
育休から復帰後、勤務スタイルを選択可能
これは、土日休みか平日休みかを選べる制度です。
例えば、不動産業界では多い、平日休みの部署(分譲マンションの販売部署など)に配属されていたとします。
保育園や幼稚園は土日は休園してしまうところが大半なので、平日休みの部署だと土日の子供の預け先に困ってしまいますよね……
野村不動産では、育休から復帰後に土日休みの部署を選択することができるので、安心して職場復帰することができるそう。
育休期間が3年
企業によっては、育休期間が1年や長くて2年のところが大半ですが、野村不動産の場合はマックス3年取得可能です。
丸々3年取得する社員は少ないようですが、そういった制度が整っている点は女性の働きやすさに直結すると思います。
「キツさ」編
- 住友不動産
- 野村不動産
- 三井不動産
- 三菱地所
- 東急不動産
1位の住友不動産は、「お給料編」でも記載しましたが、歩合制のお給料体制です。ですので、よくも悪くも働く社員の出来によってきつさは変わってくると思います。
また、そうそうにノルマを達成できた月と、そうでない月によってもきつさは違いますね(^_^;)
2位は野村不動産。野村グループならではの「つめる文化」は有名ですよね。(野村グループの社員証「へとへとバッジ」が物語っています)
三菱地所や東急不動産は、割とまったり仕事ができるみたいです。
「合コンのモテ度」編
- 三井不動産
- 三菱地所
- 東急不動産
- 住友不動産
- 野村不動産
これはかなり主観が入りますが(^_^;)
1位は圧倒的に三井不動産かと思います!笑
ららぽーとやアウトレット等の商業施設は誰しも知ってますよね。
また2位の三菱地所も同様の理由です。
3位の東急不動産も、最近渋谷の大規模再開発で有名になりました。
「コネ採用」編
- 三井不動産
- 東急不動産
- 野村不動産
- 三菱地所
- 住友不動産
これは数年前に筆者が就職活動をしていた際の情報なので、今は違うかもしれませんが……。
まず1位の三井不動産は、大学ごとに紹介制の説明会があり、そこに参加すると別の採用枠で選考されるようです。(その採用枠用のESもあったりしました)
2位の東急不動産は、インターン参加者から何人採用する、という風に枠が決まっているとの話を聞きました。
また、3位の野村不動産も、インターンに参加すると人事部とのつながりを持つことができ、個別面談等のお誘いもあるみたいです。