今回は、新築マンションや中古マンションを検討している方向けの記事です。
当時、筆者が分譲マンションの商品企画を担当していた際に、いわゆる「Sクラス」や「Aクラス」の物件に必ず設置していた仕様設備をご紹介します。
これからご紹介する仕様設備がついていれば、グレードの高い物件と考えてよいでしょう。
また、あわせて物件を見学する際に飛び交う不動産用語の解説もいたします。
天井カセット型エアコン(通称:天カセ)
上質なマンションの見分け方の一つ目は、天井カセット型エアコン(通称「天カセ」)が使われていることです。
天カセ、あまり聞き慣れないワードかもしれませんね。
「天カセ」とは、天井に埋め込まれている、ビルトイン型のエアコンのことを指します。(ビル内のオフィスなどでよく見かけますね)
メリットとしては、
- エアコンが天井に埋め込まれているため、圧迫感がなくなる。
- エアコンの配管が天井裏に隠れるため、部屋がすっきり見える。
- 壁掛けエアコンと比べて、部屋の中心よりにエアコンが設置されるので、部屋全体に風が行き渡る。
などがあげられます。
グローエ(GROHE)またはハンスグローエ(hansgrohe)社製の水回り製品
高級ホテルでも設置されていることが多いので、見たことがある方も多いかもしれませんね。
名前が似ていてややこしいですが、グローエとハンズグローエは別会社です。(どちらもドイツのメーカーですが)
高額物件の場合、キッチンや洗面化粧台、バスルームの水栓などに、グローエやハンズグローエ社の製品が設置されることが多いです。
なぜかというと、単純にTOTOやLIXILなどの製品と比較して、デザインがかっこよく高級感が出るからです。
天板御影石(みかげいし)
物件のグレードを上げる場合、キッチンや洗面化粧台の天板を、人造大理石から御影石に変更する場合が多いです。
これも、主にはデザイン製を高めるために採用します。 (御影石は手入れが難しく、実利の面では人造大理石の方が扱いやすいんですけどね……。)
確かに、つるつるテカテカの人造大理石より、天然石の奥深い模様が美しい御影石の方が、高級感は出てきます。
天井の高さが2.5m以上
天井の高さ(通称「天高;てんだか」)が高ければ高いほど、建築コストは上がりますが、その分部屋を広く感じすっきりした空間に仕上がります。
ノーマルな物件だと、天高を2.45m前後に設定する場合が多いですが、高級物件になると最低でも2.5mを確保します。
よりグレードが高くなると2.6m、超高級マンションでは3m近くの天高を確保し、開放感を演出します。
ディスポーザー
ディスポーザーとは、キッチンシンクの排水口に取り付けられている装置で、生ゴミを細かく粉砕し、地下の排水処理設備まで水に流すものです。
これは、物件の規模により物理的に設置できないこともありますが、ある程度グレードが高い物件には採用されているでしょう。
三角コーナーが必要なくなるので、清掃がラクですし、生ゴミのにおいも気にならなくなるため、実利的に大変メリットがある仕様設備です。
おわりに
皆様が検討されている、またはお住まいのマンションにはご紹介したもののうち、いくつの仕様設備が入ってましたか?
当たり前設備
ちなみに、「床暖房」や「タンクレストイレ」「浴室暖房乾燥機」「食洗機」「扉のソフトクローズ機能」など、ノーマルマンションでも通常されている仕様設備については、特にご紹介しておりませんが、当たり前についていると考えてください。
逆に、これらの「当たり前設備」がついていないマンションは、超絶グレードが低いor物件価格を下げるためにコスト削減されている可能性が高いです。
ご注意ください(^_^;)